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英語発音は侍の魂
ビジネス、学術、芸能、文化、スポーツの全ての面において日本人の価値観が拒否され、日本にとっては不利な状況が生まれて来ました。しかも日本のここだけは譲れないという大切な分野においての敗退が目立ちます。例えば、ビジネスでは日系企業のアメリカでのリコールとそれに伴う日本の製造業そのものの信用失墜です。
結局のところ事故は虚偽であり、故障に関しても他社と比較してあれほどの騒ぎになるのは不自然な状況です。日系企業が世界1位になり、GMが倒産したという背景があることは確かですが、一方でそのようなアメリカ国民の日系企業への反発は容易に想像できることです。それに対応する為のアメリカ国民に愛される努力がどれほど行われてきたのかは不明です。
日本の代表者がアメリカに行って釈明をされていましたが、私の個人的評価では、その英会話、発音を聞く限りにおいて、日本人ビジネスマンの標準であり、その代表がアメリカ人の心情や価値観を敬愛し、深く理解しているようには受け取れませんでした。結局のところ日本人全体の英会話や発音に対する価値観の投影がそこにあります。発音はこの程度で良いだろうといことであり、この企業だけが特殊であるとは言えず、日本の縮図が現れたわけです。
しかし、せっかくマスコミを通じて多くのアメリカ人に直接語りかけるチャンスがあったわけですから、あそこで日本人代表者がアメリカ人並みの発音でアメリカ人が感動するような英語をしゃべれば、日系企業は本当にアメリカに対して深い敬意を払う企業だというイメージを作れたはずです。またこれを企業損益に換算すれば何百億円の差になると思います。改善体制を取るのは妥当でしょうが、一方で、アメリカ人顧客に愛される日本人イメージの構築や指導者の英語力育成に関しては、改革や処置はないようです。問題の本質はでっち上げの事故で多大な企業損失を蒙ったことであり、抜本的対策は性能チェック強化なのか、でっち上げがあっても信頼を維持できるアメリカ人の共感を得られる企業および日本人指導者のイメージ構築なのか?いくら性能が良くてもでっち上げには対抗できないと考えるわけです。そしてでっち上げが証明された時は後の祭りになっています。
良く検討する時ではないかと思います。
当然、これは日本企業全体に言えることです。多数の社長、重役が留学経験をお持ちですが、外国人から共感や友情を持ってもらえる程の会話力、発音力がある上場企業重役は、私が知る1名のみです。このような日本企業に対する違和感は今後さらに大きなリスクとなって行きます。外国での日貨排斥のメカニズムとしては、どうせ日本の代表者は、外国語または英語で自国の国民や消費者の心に達するようなメッセージは発することはできないのだから、ここは叩くだけ叩いておこうということになります。
危機管理、マーケティング、パブリックリレーションの面から、今後の国際企業の代表者は、洗練された発音と会話力は必須と考えるべきです。またそれができない企業はそれができる外国人を代表にすべきなのかもしれません。そうなると日本人は国際的な企業における社長にはなれないということになってしまいます。事実、多くのメーカーが日本国内においても外国人学生の新卒者採用を開始しましたが、ひょっとすると中国語と日本語と英語が堪能な彼らこそが日本企業の代表となり、日本企業を世界市場で引っ張って行くことになるのかもしれません。日本国内市場縮小の現実の前で、これは選択の余地がないとは言え、それでは情けなさ過ぎるわけです。日本人も腹を据えて英語発音と会話力に全力を注ぐべき時かもしれません。刀は武士の魂ですが、英語発音と会話力こそ、国際社会で真剣勝負を挑むリーダーの魂と言っても過言ではありません。
政治の世界では、さらに問題は深刻です。歴代首相は著名校留学経験があるにも関わらず、残念ながら、きつい日本人訛りがあります。そして彼らの国際舞台でのスピーチによって日本人全体のコミュニケーションレベルが判定されるわけですが、韓国人の国連事務総長や中国の国連代表の方がはるかにネイティブに近い発音をしています。これはビジネスや政治で中国や韓国の方がより良いコミュニケーション環境が整っていることを世界に示していることになります。観光で世界から客を呼んで経済復興、雇用創造を進めようという今日、日本の政治家の英語発音は日本の異質性を顕在化させ、観光立国としての発展の足を引っ張る結果になっています。
次世代のリーダーは、発音をネイティブ並みに鍛えることで、自分の活躍の場を広げると共に、洗練された発音によって多くの国民を啓蒙すべきです。TOEFLにスピーキングが導入され、発音減点が明記され、それが実行されて以降、日本以外の国々のエリートの発音向上には目覚しいものがあります。そして、この結果、日本の世界における異質性はさらに際立っています。
コミュニケーション能力が企業採用における最重要課題であるのと同様、洗練された国際コミュニケーション能力こそ国際社会におけるサバイバルの必須条件であることを深く認識して頂ければ幸いです。
そしてネイティブ並み発音はイフ外語学院ではどなたでも普通に修得されている技能であり、最小限の努力で達成できることなので、志のある方は是非チャレンジして下さい。
イフ外語学院 学院長
中野 正夫
2010.4.12
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